採用・組織

外部委託の使い分け。請負・ラボ型・オフショアは何がどう違うのか

イーランサー・ジャパン株式会社 約3分

開発を外部に委託するとき、「請負かラボ型か」「国内か海外か」という2つの軸が混同されがちです。この2つは別の話で、組み合わせて考える必要があります。この記事では、それぞれの違いと、どの場面でどれを選ぶべきかを整理します。

混同されやすい2つの軸

外部委託を検討するとき、次の2つは別々に決める話です。

「オフショア開発かラボ型開発か」という比較は成立しません。 オフショアでもラボ型は組めますし、国内でもラボ型は可能です。ラボ型かどうかは、専属チームを準委任契約で確保しているかどうかで決まります。

この2つを分けて考えると、選択肢が整理されます。

請負型の性質

あらかじめ定めた要件・仕様にもとづき、成果物の完成を目的として開発を委託する形です。発注側は完成物に対して対価を支払います。

向いている場面

注意する点

開発途中の要件変更や仕様追加は、追加契約とスケジュール調整が必要になることが多い点です。変更のたびに費用が積み上がり、柔軟性を欠きます。

「作りながら決めていく」進め方とは相性が良くありません。要件が固まっていない状態で請負を選ぶと、契約上は完成義務があるのに何が完成なのか定義できない、という状況になります。

ラボ型の性質

一定期間・一定人数のエンジニアチームを専属で確保し、継続的に開発を進める形です。「どの程度の期間、何人を確保するか」で契約します。

向いている場面

契約期間内であれば、追加費用なしで業務内容を調整できるのが大きな利点です。急な仕様変更にも対応しやすくなります。

注意する点

チームの編成や指示は発注側が担うことになります。「任せておけば進む」形ではなく、進め方を決める側の負荷が発生します。 社内にマネジメントできる人がいない状態では機能しません。

また、稼働が少ない月でも契約人数分の費用は発生します。継続的に一定量の開発があることが前提の形です。

国内・ニアショア・オフショア

拠点特徴
国内コミュニケーションの障壁がない。単価は最も高い
ニアショア国内の地方都市に委託。言語・文化の壁がなく、都市部より単価を抑えられる
オフショア海外へ委託。単価差は大きいが、時差と言語の考慮が必要

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ニアショアは、コミュニケーションの円滑さを保ちながらコストを下げたい場合の選択肢です。オフショアほどの削減幅はありませんが、意思疎通の負荷が小さく済みます。

オフショアは本当に安いのか

ここは慎重に見る必要があります。

まず、単価が明確に下がるのはプログラマ層に限られるという点です。設計や管理を担う層では差が小さくなります。

次に、為替の影響があります。円安が進むと単価差は縮小します。 かつての試算がそのまま当てはまらない状況が生じています。

そして、見落とされやすいのが管理工数です。仕様の伝達、認識のずれによる手戻り、品質確認の追加。これらを含めた総額で見ると、削減率は単価差ほどではありません。

規模による違いも大きく、小〜中規模では効果が薄く、国内と逆転する場合もあるとされています。オフショアが効果を発揮するのは、一定以上の規模と継続性がある場合です。

選び方の判断軸

整理すると、次のように考えられます。

どの形を選ぶにせよ、「何を、いつまでに、どの品質で」を発注側が言語化できているかどうかが成否を分けます。ここが曖昧なまま外に出しても、形式を変えただけで結果は変わりません。

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