モノリシックSoCからsystem-in-packageへ。UCIe 3.0が設計者に渡したもの
1枚の
UCIe 3.0の中身
UCIe 3.0は2025年8月5日に
- データレート/UCIe-Sと
UCIe-Aに48 GT/sと 64 GT/s を追加。 UCIe 2.0の 32 GT/sの 約2倍 - ランタイム・
リキャリブレーション /初期化状態を再利用してリンクを 動作中に 再調整。 電力削減が 狙い - サイドバンド到達距離/最大100mmに
延伸。 マルチチップの レイアウト自由度が 上がる - Raw Modeでの
連続送信 /SoC-to-DSPチップレット 接続などで 途切れない データフロー - 早期
ファームウェアダウンロード /Management Transport Protocol(MTP)で 標準化 - 優先
サイドバンドパケット /時間制約の ある イベント向けの 低レイテンシ・ シグナリング - fast throttleと
緊急シャットダウン /open-drain I/O経由で システム全体に アラート - マネージャビリティ
機能 /オプション扱い。必要な ものだけ実装可能
旧仕様との
設計側で何が変わるか
項目を
- サイドバンド
100mm ——これまで ダイ同士を 近接させる 制約に なっていた 部分が 緩む。 パッケージ内の 配置、 熱源の 分散、 基板設計の 自由度に 直接効く - ランタイム・
リキャリブレーション ——リンクを張り直すために 停止する 必要が なくなる 方向。 電力と 温度が 変動する 環境で、 マージンを 過剰に 積まなくて よくなる - 優先
サイドバンドパケットと ——異常時のfast throttle システム全体への 伝播が 規格の 中に 入った。 これまで 独自実装だった 「止める」 経路が 標準化される - マネージャビリティの
オプション化 ——小規模なチップレットが、 使わない 機能を 実装せずに 済む。 採用の 裾野を 広げる 方向の 判断
相互運用は実証段階に入った
Chiplet Summit 2026
- クロスベンダー実証/Intelと
Cadenceが、独立に 設計された をチップレット同士で UCIe-Sの 相互運用デモ 実施。 16G UCIe-S PHY IPを 使用し、 "Cameron Creek" テストチップを 利用 - その
他の /Intelと展示 Alphawave Semiが 各ブースで UCIeデモ - 受賞/UCIe 3.0
仕様が Connectivity & Interoperability 部門の Best in Show Award - 基調講演/Debendra Das Sharma
氏 (UCIe コンソーシアム 会長) が モノリシック SoCから system-in-package 設計への 移行を テーマに 講演
これは
IP側も
Armの Chiplet System Architecture
UCIeが
AMBA CHI chip-to-chipは
CSAの
なぜ1枚に載せ切らなくなったのか
チップレット化の
- 歩留まり:ダイが
大きい ほど、 1枚の ウェハから 取れる 良品が 減る。 小さく 分けて 組み合わせた ほうが、 同じ 機能でも 取れ高が 上がる - レチクル限界:露光装置が
一度に 焼ける 面積には 上限が ある。 これを 超える 規模は、 物理的に 1ダイで 作れない - プロセスの
使い分け :ロジックは最先端ノードが 効くが、 I/Oや アナログは 微細化の 恩恵が 小さい。 全部を 最先端で 作るのは 単に 高い - 開発コスト:2nm級の
設計は モデル推定で 3,000〜 10,000人月、 初期開発予算 6,000 万〜 4億ドル超と される。 作った ブロックを 複数製品で 使い回したい
4番目が、
UCIe 3.0で
繋がることと、動くことは別
チップレットの
- known-good dieでは
足りない /ベンチで良品判定された ダイでも、 システム内の 高温・ ストレス下では 挙動が 異なる。 アセンブリ時の 加熱に よる ワーページで、 プローブが 正しい 接点に 届かない こともある - 熱/スタックダイでは
放熱制御が 困難。 分散型熱センサ、 センサ配置解析、 ミリ秒オーダーでの パワーステート制御が 必要 - エージング/インターコネクトの
摩耗が 早まり、 TDDBが 加速する デバイスも ある。 熱サイクルが バンプ/ボンドを 劣化させ、 抵抗が 上昇 - テストアクセス/チップレットは
テストポイントが 少ない。 BIST、 バウンダリスキャンに 加え、 パッケージピン経由の TDRで 内部欠陥を 検出 - 規模/バンプ密度は
数百万オーダーで、 数十億に 達する 見込み
DFTを
エンジニアとして追うべき点
- 相互運用の
実証事例を 。追う 規格の 版数より、 「別ベンダー同士で 繋がった」と いう 報告の ほうが 実務的な 進捗を 示す - サイドバンドの
到達距離が 。設計制約を 外した 意味を 測る 100mmは パッケージ設計の 前提を 変える 数字 - テスト戦略を
先に 。決める チップレット 構成では、 後から テストポイントを 足せない - 熱の
検証時間を 。スケジュールに 入れる ミリ秒オーダーの 制御を 検証するには 長時間の シミュレーションが 要る
先端ノード側の状況
チップレットの
- TSMC N2/2025
年第 4四半期に 量産開始。 生産拠点は Fab 20 (新竹)と Fab 22 (高雄)。 TSMC初の GAA (ナノシート) ノードで、 FinFETから 転換。 ベンダー目標値と して、 同電力で 速度約10〜 15%向上、 同性能で 電力約25〜 30%削減、 混合設計で N3E比約15%の 密度向上。 後継の N2Pと A16は 2026年下期に ボリューム生産の 見込み - Intel 18A/月産約3万枚を
Fab 52 (アリゾナ)と オレゴン 州 ヒルズボロの 2拠点で 達成 (セルサイド分析)。 Panther Lakeが 18A初の 製品。 14Aは D1Xで 初期HVM、 外部顧客向けリスク 生産は 2028年、 HVMは 2029年 - Samsung SF2/第1世代は
2025年に 量産開始。 Exynos 2600が 初の 商用製品。 歩留まりは 2026年4月時点で 55%近辺と 報じられる (Samsung 公式開示ではなく 推定値)。 SF1.4は 2027年から 2029年へ 後ろ倒し
設計側から
ここに
出典
- Business Wire
(2025 /UCIe Consortium Introduces 3.0 Specification With 64 GT/s Performance and Enhanced Manageability年 8月 5日) - UCIe Consortium
(2026 /Chiplet Summit 2026: UCIe Momentum Across a Growing Ecosystem年 3月 5日) - Synopsys
(2026 /Synopsys Advances Die-to-Die Connectivity with 64G UCIe IP Tape-Out年 4月 1日) - Synopsys
(2025 /UCIe 3.0 Is Here: Synopsys IP Solutions Are Ready年 8月 5日) - Data Center Dynamics
(2025 /Arm releases first public specification of its Chiplet System Architecture年 1月 23日) - Semiconductor Engineering
(2025 /Can You Build A Known-Good Multi-Die System?年 6月 18日)
本記事は
案件をお探しの方へ
イーランサーでは、
ご登録いただいた
